VIEW issue145（SS2025）The Mainseason Issue

オランダ発、ファッション・トレンド情報マガジン。
未来を左右する繊維・ファブリックの最新レポートや、カラートレンド、今後のデザインの方向性を示すキャットウォークレポート、シーズンの基盤となるコンセプトとソースをご紹介しています。
また、糸、生地、アクセサリー、ボタン、トリミングの各分野の主要メーカーの新コレクションを包括的に紹介しています。
今後のトレンドの行方なども含めて、バイヤー、ファッションスタイリスト、メーカー、小売店など、ファッション業界に従事する専門家には、必須アイテムです。

VIEW145　ーThe Mainseason Issueー
Winners and losers （勝者と敗者）

2023年は静かな贅沢がすべてでした。2024年もそうでしょう。しかし消費者がファッショに敏感であると同時に、責任感があるように見えようとする時代精神の両面に影響を与えるため、より派手な外観になります。
多くの人は、私たちが一年中見てきた健康的なベージュが、ブラウンだけでなく発酵した色合いに移行することを期待しています。
これは多用途でありながら繊細で対立的ではありません。また、私たちは二極化した世界に住んでおり、派手な服装をしたスポーツスターの影響力がますます増大しているのを目の当たりにして、明るいことを軽視するつもりはありません。

色と同じように、スタイリングのすべてが洗練され、ミニマルになるわけではありません。
前回のパリのショーでは、多忙な女性の生活を象徴するアイテムを詰め込んだミュウミュウの乱雑なハンドバッグが話題になりました。
間違った靴だけでなく、間違ったものすべてを組み合わせた、現在のバタバタしたワードローブに熱意を加えて、慎重に設計された、怠け者で、気の抜けたルックの準備をしてください。
つまり、イブニングドレスにパーカーなどです。 シルエットからジュエリーに至るまでのスーパーサイズ現象は、特にメンズウェアでさらに大きくなるでしょう。
一方、ワークウェアは新たなストリートウェアとなるでしょう。
引き続きノスタルジーなスタイリングが続いていますが、ハードアングル、パワーショルダー、ボディアーマー、ウェストウッドとマックィーンの抗議の精神など、1980年代のエッジの効いたアプローチで1990年代を捨て去り、政治色も帯びたファションもでてくるでしょう。

今年が挑戦的な年になることは間違いありません。 マッキンゼーのファッション予測分析によると、世界の業界は 2 ～ 4% の成長を遂げると予想されています。
これは大きな成長ではありませんが、世界的な不安定性を考慮すると、悪くはないでしょう。

ファッションは決して静止しないということも覚えておきましょう。
物理的な小売業は、デジタル時代に根ざした消費者にとって、より魅力的なものとなるよう努めていくでしょう。
新しい EEC 指令は、持続可能性における実際の真剣な行動を活性化します。
AI は今後も製造からマーケティングに至るまで繊維業界に影響力を及ぼし続けるでしょう。 そして、もしかしたらパリオリンピックと月面着陸が私たち全員に笑顔をもたらすかもしれません。

発行年：2024年
サイズ：27.5 cm x 20.5 cm　271ページ
英語